50 Greatest Summer Songs of All Time (30-21)
30. California Dreamin’ – Mama’s & Papa’s (1965)
「夢のカリフォルニア」の邦題で知られるママス&パパスのヒット曲で、全米シングル・チャートで最高4位を記録した。夏の曲かと思いきや、寒い冬のニューヨークでカリフォルニアの温かさを夢見ているという内容である。90年代の香港映画「恋する惑星」でフェイ・ウォン演じるデリカテッセン店員がこの曲をとても気に入っていて、ラジカセでいつもかけまくっていた。
29. Summer of ’69 – Bryan Adams (1984)
白いTシャツとブルージーンズが似合いがちなカナダ出身の爽やかなロッカー、ブライアン・アダムスのアルバム「レックレス」からシングル・カットされ、全米シングル・チャートで最高5位を記録した。邦題は「想い出のサマー」である。タイトルの「’69」というのは1969年のことかと思いきや、セクシーな意味合いだというのだから、爽やかなロッカーだとしてもあなどれないものである。
28. Lazy Sunday – The Small Faces (1968)
スモール・フェイセスのコンセプト・アルバム「オグデンズ・ナット・ゴーン・フレーク」からメンバーの意に反して先行シングルとしてリリースされ、全英シングル・チャートで最高2位を記録した。スティーヴ・マリオットがコックニー訛りで歌っているところがあるのが特徴であり、これはホリーズのメンバーからいろいろ言われたことに対するリアクションらしい。音楽的にブラーの「モダン・ライフ・ラビッシュ」「パークライフ」辺りに多大な影響をあたえていると思われる。
27. Summertime Blues – Eddie Cochran (1958)
ロカビリー歌手、エディ・コクランがマネージャーと共作して歌い、全米シングル・チャートで最高8位を記録した曲である。夏だというのにあくせく働かなければいけなく、遊べないので憂鬱だというような不平不満が歌われている。ブルー・チアーやザ・フーからRCサクセションなどまで、多くのアーティストによってカバーされている。
26. Walking on Sunshine – Katrina & The Waves (1985)
イギリスのロック・バンド、カトリーナ&ザ・ウェイヴズが1983年にリリースしたデビュー・アルバムのためにレコーディングした曲だが、再録音したバージョンが翌々年に様々な国でヒットし、全米シングル・チャートでも最高9位を記録した。元気いっぱいのボーカルと演奏がひじょうに印象的でCMなどで使われるケースも多く、それによる収益がなかなかすごいことになっているらしい。
25. Vacation – The Go-Go’s (1982)
デビュー・アルバム「ビューティ・アンド・ビート」が全米アルバム・チャートで1位に輝いたメンバー全員が女性のロック・バンド、ゴーゴーズの2作目のアルバムから先行シングルとしてリリースされ、全米シングル・チャートで最高8位を記録した。夏のはじまりを感じさせるイントロからしてすでにワクワクが止まらない、ポップでキャッチーでとても良い曲である。
24. The Boys of Summer – Don Henley (1984)
イーグルスのドン・ヘンリーによるソロヒット曲で、全米シングル・チャートで最高5位を記録した。苦みばしっていて、ひじょうに渋い曲である。しかも、ヒットしたのは冬であった。トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのマイク・キャンベルとの共作曲である。
23. Summer Babe (Winter Version) – Pavement (1991)
アメリカ西海岸出身のオルタナティヴ・ロックバンド、ペイヴメントのデビューシングルで、アルバム「スランティッド・アンド・エンチャンティッド」の1曲目にも収録された。ニルヴァーナ「ネヴァーマインド」の思わぬ大ヒットでアメリカのオルタナティヴ・ロックが急速にメインストリームにも広まっていく中、ローファイなアート的センスが光っていたのが、このペイヴメントであった。
22. Hot in Here – Nelly (2002)
アメリカのラッパー、ネリーによる全米NO.1ヒットである。ザ・ネプチューンズのプロデュースによるサウンド・プロダクションはとてもキャッチーでありながらカッコよく、チャック・ブラウン&ザ・ソウル・サーチャーズ「バスティン・ルース」を引用しているところなどもとても良いのだが、何といっても暑いので服を脱いで裸になってしまおうという明快なメッセージが最高である。
21. Watermelon Sugar – Harry Styles (2019)
アイドルグループ、ワン・ダイレクションの元メンバーでありながら、かつてのロックスター的なポジションにひじょうに近いところにいるようにも思えるハリー・スタイルズのヒット曲で、全米シングル・チャートで1位に輝いた。これぞ最新型のサマーポップソングという感じのファンキーでキャッチーでセクシーな曲である。