定番クリスマスソングベスト50(21-30)
21. It’s the Most Wonderful Time of the Year/Andy Williams (1963)
アンディ・ウィリアムスが1963年にリリースしたクリスマスアルバムに収録された曲で、シングルカットはされなかったのだが、後にクリスマスソングのスタンダードとして知られるようになっていった。
ゴージャスでオーセンティックなサウンドとボーカルが素晴らしく、タイトルの通りいかにクリスマスシーズンが1年で最も良い時期かということについて、具体例を挙げて歌われている。
22. Santa Tell Me/Ariana Grande (2014)
アリアナ・グランデによるクリスマスソングとして2014年のクリスマスシーズンに配信され、日本ではミニアルバム「クリスマス・キス」にも収録された。
恋の行方についてサンタクロースに尋ねたりしている。クリスマスソングではないのだがアリアナ・グランデといえば2018年の大ヒット曲「サンキュー、ネクスト」のミュージックビデオでのサンタコスプレもとても良い。
23. I Saw Mommy Kissing Santa Claus/The Jackson 5 (1970)
CDショップのクリスマスコーナーにおける定盤の1つという印象もひじょうに強いジャクソン5のクリスマスアルバムから、「ママがサンタにキスをした」の邦題で知られるこの曲である。
タイトルの通りの状況をサンタクロースの正体がパパだとは知らない子供がこっそりと見ているという可愛らしい内容を、まだ声も幼い頃のマイケル・ジャクソンが楽しそうに歌っている。
24. WINTER SONG/DREAMS COME TRUE (1994)
DREAMS COME TRUEが1990年にリリースしてオリコン週間シングルランキングで最高5位のヒットを記録した「冬のクリスマス」の英語詞バージョンである。
オリコン週間シングルランキングで1位に輝きミリオンセラーと、日本語バージョンよりもヒットした。
クリスマスコンピレーションCDに洋楽のクリスマスソングに混じって収録されていたこともあったような気もするのだが、英語詞だったせいかそれほど違和感はなかった。
25. Sleigh Ride/The Ronettes (1963)
クリスマスアルバムの名盤「クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター」に収録されたスタンダード曲「そりすべり」のザ・ロネッツによるバージョンである。
フィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドは冬の幻想感を再現しているようでもあり、ザ・ロネッツの楽しそうなボーカルもとても良い。
26. Little Saint Nick/The Beach Boys (1963)
初期のビーチ・ボーイズといえば夏のイメージがひじょうに強く、サーフィン/ホットロッド関連の楽曲で有名である。
サーフィンはまあ良いとして、ホッドロットとは何かというとカスタムカーのことらしく、おそらく改造車のことなのだろう。
この曲はそれをサンタクロースのそりに置き換えたような楽曲であり、この年のクリスマスシングルチャートで最高3位を記録した。
27. Rockin’ Around the Christmas Tree/Brenda Lee (1958)
ブレンダ・リーが13歳の頃にレコーディングしたという、ロックンロール時代のムードが感じられるリラクシンなクリスマスソングである。
1960年に全米シングル・チャートで最高14位を記録するが、デジタルストリーミング時代に入ると毎年クリスマスシーズンにはランクインするようになり、2019年から4年連続最高2位、2023年にはついに1位に輝いた。
28. Step into Christmas/Elton John (1973)
エルトン・ジョンが素晴らしいアルバム「黄昏のレンガ路」で絶好調だった頃に発表したクリスマスソングである。シングルの発売順としては「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」と「ベニーとジェッツ(やつらの演奏は最高)」の間ということになる。
フィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドに影響を受けたようにも思えるサウンドと、軽快な演奏とボーカルがクリスマス気分を盛り上げてくれる。
29. すてきなホリデイ/竹内まりや(2001)
竹内まりやがケンタッキーフライドチキンのCMのために書き下ろした曲で、2000年のクリスマスシーズンからテレビでは流れていたのだが、CDとしては翌年のシングル「ノスタルジア」のカップリングとして発売された。
クリスマスといえば恋人たちにとっての特別な日というイメージの方がいつの間にか強くなってもいたような気もするのだが、この曲はスポンサーであるケンタッキーからの要望もあって、家族と過ごすクリスマスがコンセプトとなっている。
30. River/Joni Mitchell (1971)
ジョニ・ミッチェルのアルバム「ブルー」収録曲で、シングルカットはされていないのだがひじょうに人気がある。
恋が終わって心の痛みをかかえた状態のままクリスマスを迎える女性の心情が、ピアノの伴奏にのせて素晴らしいボーカルパフォーマンスで歌われているところがとても良い。