洋楽ロック&ポップス名曲1001:2024
Sabrina Carpenter, ‘Espresso’
サブリナ・カーペンターがコーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバルへの出演を前に「ちょっとした曲を出したかっただけ」というキャプションと共に発表した楽曲で、全米シングルチャートで最高3位、全英シングルチャートでは5週連続を含む通算7週にわたって1位を記録した以外に、オーストラリア、アイルランド、マレーシア、シンガポール、アラブ首相国連邦などのチャートでも1位に輝いている。
中毒性の高いポップでキャッチーなディスコファンク的シンセポップで、Spotifyでいろいろなタイプの音楽を聴いていてもかなりの頻度でおすすめされることが少し話題になったりもしていたような気がする。
エスプレッソとはもちろんおなじみの濃縮コーヒー飲料のことだが、自分自身がエスプレッソであると歌うことにとって、恋愛の相手に対しての濃厚で中毒性の高い魅力をアピールしているところがポイントで、ナチュラルなセクシーさ加減も絶妙である。
デイヴ・マイヤーズが監督したミュージックビデオもビーチを舞台にしていて夏らしさ全開なのだが、スピードボートで一緒に乗っている男性を転落させ、ゴールドのクレジットカードを奪ってやりたい放題なのだが、最後にはしっかり逮捕されてしまうという内容になっている。
ディズニーチャンネルのシリーズ「ガール・ミーツ・ワールド」への出演などで知られるようになったサブリナ・カーペンターは2014年には歌手としてもデビューし、アルバムもすでに5作発表していたのだが、全米シングルチャートでトップ10入りを果たしたのはなんとこの曲が初めてである。
2024年のサマーアンセムとなったこの曲に続き、「プリーズ・プリーズ・プリーズ」は全米シングルチャートで初の1位に輝き、これら2曲も収録したアルバム「ショート・アンド・スウィート」をリリースする頃には大人気アーティストとして認知されるレベルになっていた。