邦楽ポップ・ソングス・オール・タイム・ベスト500:230-221

230. リルラ リルハ/木村カエラ (2005)

木村カエラの3枚目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで最高3位を記録した。

現在はソフトバンクになっている携帯電話の会社、ボーダフォンのCMソングとしてテレビでもよく流れていた。ファッショナブルな存在でありながらオルタナティヴ感もあり、この曲はEL-MALOの會田茂一が作曲・編曲、ドラムスに元thee michelle gun elephantのクハラカズユキ、ベースでGREAT3の高桑圭が参加したりもしていた。

タイトルは「Real Life Real Heart」のこと、というのは後付けらしい。

229. 光/宇多田ヒカル (2002)

宇多田ヒカルの10枚目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで3週連続1位、2002年の年間シングルランキングでは10位を記録した。

ゲームソフト「キングダム ハーツ」絡みの曲としても知られ、タイトルは宇多田ヒカルの本名でもある。宇多田ヒカルがただひたすら台所で食器を洗うミュージックビデオも印象的であった。

228. 真夏の果実/サザンオールスターズ (1990)

サザンオールスターズの28名目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで最高4位を記録した。

桑田佳祐が監督した映画「稲村ジェーン」の主題歌でもある。「四六時中も好きと言って 夢の中へ連れて行って」というわけで、サザンオールスターズを代表するラヴソングの1つで、90年代的なデジタル感覚も取り入れながら、普遍的な恋の切なさのようなものをヴィヴィッドに伝えている。

227. チャンピオン/アリス (1978)

アリスの14枚目のシングルで、オリコン週間シングルランキングや「ザ・ベストテン」で1位に輝いた。

ニューミュージックのグループの中でも、特に男性ファンが多かったような印象もあるアリスだが、試合に敗れてしまうベテランのボクサーを主人公としたこの曲には、ハードボイルドなドラマ性も感じられてとても良い。

226. 世界を止めて/ザ・コレクターズ (1993)

ザ・コレクターズの3枚目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで最高91位を記録した。

「神様 時間止めて このままキスさせて」というわけで、日本を代表するモッズ的バンドによる素晴らしいラヴソングである。

225. JAM/THE YELLOW MONKEY (1996)

THE YELLOW MONKEYの9枚目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで最高6位を記録した。

外国で発生した飛行機墜落事故を伝えるテレビのニュース番組でキャスターが嬉しそうに「乗客に日本人がいませんでした」と伝える場面などを通して、世の中の様々な矛盾や不承不承生きていかなければいけない状況などを歌った、わりとメッセージ性が強めな楽曲でもある。

224. センチメンタル/岩崎宏美 (1975)

岩崎宏美の3枚目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで1位に輝いた。

作詞が阿久悠で作曲・編曲が筒美京平という当時の歌謡界における黄金コンビによる楽曲で、17才のピュアな恋ごころが極上の楽曲にのせ、抜群な歌唱力で歌われている。

223. DEPARTURES/globe (1996)

globeの4枚目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで2週連続、合計4週の1位に輝いた。

小室哲哉サウンドのブームもここにきわまれり、ともいうべき真骨頂的な楽曲であり、新たなテクノロジーを用いたサウンドにのせて、重厚な想いについて歌われている。

「どこまでも限りなく降りつもる雪とあなたへの想い」というわけで、元旦のリリースで冬のイメージもひじょうに強い。

222. N.O. /電気グルーヴ (1994)

電気グルーヴの3枚目のシングルで、オリコン週間ランキングで最高21位を記録した。

テクノ的な新しいサウンドにのせて歌われるのは、「学校ないし 家庭もないし ヒマじゃないし カーテンもないし 花を入れる花ビンもないし 嫌じゃないしカッコつかないし」という、わりとわびしくて現実的な内容の歌詞であった。

221. 黄昏’95〜太陽の季節/TOKYO No.1 SOUL SET (1995)

TOKYO No.1 SOUL SETのシングルで、「渋谷系」アンセムの1曲的なイメージも強い。

ラップではあるのだが、激しさや過激さよりも文学性に重きが置かれているようでもあり、日本的なヒップホップの新しい可能性を感じさせた。