洋楽ロック&ポップス名曲1001:2005

Amerie, ‘1 Thing’

アメリカはマサチューセッツ州出身のR&Bシンガー、エイメリーのアルバム「タッチ」から先行シングルとしてリリースされ、全米シングルチャートで最高8位、全英シングルチャートで最高4位を記録した。

ニューオーリンズのファンク・バンド、ミーターズ「オー、カルカッタ!」からサンプリングしたというドラムビートがとにかくユニークでカッコよく、ワシントンD.C.発祥の音楽ジャンル、ゴーゴーの要素も入っている。そして、エイメリーの高音域を生かしたボーカルもパンチがあってとても良い。

恋人との関係でうまくいかないことがあったとしても、たった1つのことがお互いを繋ぎとめて離さない、というようなことが歌われている。それははっきりと説明されていなく、リスナーの想像に委ねられている。クールでセクシーなミュージック・ビデオもとても良い。

Antony and The Johnsons, ‘Hope There’s Someone’

アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズのアルバム「アイ・アム・ア・バード・ナウ」からのリードシングルとしてリリースされ、全英シングルチャートで最高44位を記録した。

トランスジェンダーであることを公表しているアノーニ(当時はアントニー・ヘガティ)の繊細だがエモーショナルなボーカルが最大の魅力であり、リリース時点においてすでにクラシックの風格を漂わせていたのだが、収録アルバムがマーキュリー賞を受賞してからはさらに多くの人々から高く評価されるようになっていった。

Kanye West feat. Jamie Foxx, ‘Gold Digger’

カニエ・ウェストのアルバム「レイト・レジストレーション」に先がけてリリースされたシングルで、全米シングルチャートで1位、全英シングルチャートで最高2位の大ヒットを記録した。

レイ・チャールズ「アイ・ガット・ア・ウーマン」をサンプリングし、映画「Ray/レイ」でレイ・チャールズを演じたジェイミー・フォックスのボーカルをフィーチャーしているが、レイ・チャールズの楽曲が困っているときにお金をくれる女性について歌っているのに対し、この曲がテーマにしているのはお金を奪う女性についてである。

Arctic Monkeys, ‘I Bet You Look Good on the Dancefloor’

アークティック・モンキーズのデビュー・アルバム「ホワットエヴァー・ピープル・セイ・アイ・アム、ザッツ・ホワット・アイム・ノット」から先行シングルとしてリリースされ、全英シングル・ャートで初登場1位に輝いた。

新人バンドではあったがライブシーンやメディアではすでにかなり話題になっていて、デモ音源を積極的に配布たりする草の根的な活動も功を奏していた。楽曲の内容はダンスフロアで踊っている女性に声をかけるというもので、歌詞にはデュラン・デュラン「リオ」に関係する表現やごく内輪のネタなども含まれている。

ミュージック・ビデオはバンドの演奏を撮影したシンプルなものだが、演奏前に「Don’t believe the hype」などと不敵に言い放ったり、1970年代から1980年代にかけて放送されていたイギリスの音楽番組「オールド・グレイ・ホイッスル・テスト」の雰囲気を再現したりしていた。