邦楽ロック&ポップス名曲1001: 2006

YOU/木村カエラ(2006)

木村カエラの5作目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで最高7位を記録した。

この年の受験シーズンにキットカットのCMソングとして使われていた。女子高校生が受験会場でカバンをあけると母が忍ばせたキットカットが入っているという内容で、そのバックグラウンドで「なんでもろいんだ? 独りでは生きてゆけるわけないから つないでいたいんだ You 不安を抱いても何も怖くはないからね」という木村カエラの歌が流れる。

孤独や悲しみに寄り添いながらもつつみ込むような、とてもやさしい楽曲であり、そのような本質がクールでスタイリッシュな装いをまとっているようなところもとても良い。

Real Face/KAT-TUN(2006)

KAT-TUNのデビューシングルでオリコン週間シングルランキングで3週連続1位、年間シングルランキングでも1位を記録した。

結成からすでに5年が経っていてすでにかなり人気があったジャニーズ事務所所属のアイドルグループが満を持してのCDデビューということでかなり話題になっていた。シングル、アルバム、さらにはDVDも同時発売され、すべてがオリコンのランキングで1位に輝いた。

作詞はスガシカオで作曲がB’zの松本孝弘、編曲はSMAP「SHAKE」「青いイナズマ」などでもおなじみのCHOKKUが手がけている。ラップをフィーチャーしている点も特徴であり、そこの詞はJOKERことメンバーの田中聖によるものである。

「ギリギリでいつも生きていたいから」「リアルを手に入れるんだ」などの歌詞が特に印象的であり、ポップソングとして純粋にカッコいい。

気分上々↑↑/mihimaru GT(2016)

mihimaru GTの9作目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで最高7位を記録した。

音楽配信サービスのmusic.jp、ヘアカラーのパルティ、テレビ東京系のバラエティー番組「スキバラ」などのタイアップがついていた。

ユニット名はメンバーであるmiyakeとhirokoの名前の一部、船の名前の最後に付けられる〇〇丸のmaru、自動車のカテゴリーの1つであるグランツーリスモを略したGTを組み合わせたものである。

「Hey DJ カマせ yeah, yeah, yeah 気分上々の 針落とせ 音鳴らせ パーリナイ」とやたら盛り上がるパーティーチューンとして知られるが、当時を思い起こさせるのと同時にクラシックスとしての耐久性も記憶した以上にかなりある。

Electric Summer/Base Ball Bear(2006)

Base Ball Bearのメジャーデビューシングルで、オリコン週間シングルランキングで最高41位を記録した。

東海大学付属浦安高等学校に通っていた4人によって結成されたロックバンドで、卓越したポップ感覚が特徴である。ライブの登場SEにXTC「がんばれナイジェル」を使っていたり、中心メンバーの小出祐介がBerryz工房のファンだったりもした。

プログレッシブロックファンとしても知られるベーシスト、関根史織による透明感のあるコーラスがまたとても良く、夏らしい爽やかさに溢れたこの楽曲にさらなる清涼感をあたえているように感じられる。

ある時期以降、ライブでは封印されがちなのだが、名曲であることには間違いがない。

A Perfect Sky/BONNIE PINK(2006)

BONNIE PINKの21作目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで最高5位を記録した。

人気ファッションモデルのエビちゃんこと蛯原友里が出演した資生堂のスキンケア化粧品、ANESSAのCMソングとしてサビのところだけがつくられていたのだが、問い合わせが殺到したことからフルバージョンが制作され、シングルとしてリリースされた。

この曲のヒットによってベストアルバム「Every Single Day -Complete BONNIE PINK (1995-2006)」がオリコン週間アルバムランキングで最高2位を記録したり、「NHK紅白歌合戦」への初出場を果たしたりもいした。

有心論/RADWIMPS(2006)

RADWIMPSの7作目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで最高13位を記録した。

「明日を呪う人間不審者は 明日を夢見る人間信者に」、またはその逆のような意味合いの歌詞があったりと、いろいろ哲学的ともいえるようなことをロックサウンドにのせて歌っているところが若者たちを中心に大いに受けて、この曲も収録したアルバム「RADWIMPS4~おかずのごはん~」はオリコン週間アルバムランキングで最高5位のヒットを記録した。

タイトルは有神論の「神」を「心」に変えたものであり、神は信じられなかったとしても、自分の心なら信じられるというような意味合いのようである。

シャングリラ/チャットモンチー(2006)

チャットモンチーの3作目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで最高6位を記録した。

徳島県出身の当時は3人組のロックバンドで、メンバー全員が女性ということでも話題になりやすく、音楽的にも高く評価されていた。

テレビアニメ「働きマン」のエンディングテーマにも使われていたこの曲のヒットにより、一般大衆的にもより広く知られるようになった。

携帯電話を川に落とし、それが笹舟のように流れていったという表現が新鮮であり、「気がつけばあんなちっぽけな物でつながってたんだ」というようなメッセージ性のようなものが含まれてもいる。