邦楽ロック&ポップス名曲1001: 2003

ウェカピポ/SOUL’d OUT(2003)

SOUL’d OUTのデビューシングルで、オリコン週間シングルランキングで最高16位を記録した。

3人組ヒップホップグループで、これ以降に9曲のトップ10ヒットを記録している。とはいえ、当時はヒップホップ系のグループがいろいろデビューしてはヒット曲を出したり出さなかったりしていたこともあり、SOUL’d OUTのことをそれほど真剣に気に留めていなかった人たちも少なくはないような気がする。

しかし、改めて聴き直してみるとこれがかなり独特でヤバかったことが認識できたりもする。タイトルの「ウェカピポ」が「Wake Up People」であろうことはなんとなく想像できていたので、これはまあいいのだが、「荒 荒 荒波立つ ここは Urbannite “ウェカピポ!”」のくだりなど、その独自性が特に実感できてとても良い。

2022年には「NHKのど自慢」でこの曲を1人で歌った一般男性が優勝したことによって、大衆的なヒットソングとしての箔をつけたような気もする。

世界で一つだけの花/SMAP(2003)

SMAPの35作目のシングルでオリコン週間シングルランキングで通算7週1位、年間シングルランキングで1位、歴代シングルランキングでは4位だったのだが、2016年の解散発表を受けての購買運動によってセールスを伸ばし、サザンオールスターズ「TSUNAMI」を抜いて3位になった。

元々は槇原敬之が楽曲提供したアルバム「SMAP 015/Drink! Smap!」収録曲だったのだが、あまりにも人気が高かったためにシングルカットしたのであった。

「No.1にならなくてもいい もともと特別な only one」という歌詞は、世相的な流れも相まってではあるのだが、日本国民の価値観に強い影響をあたえたようにも思える。

さくら(独唱)/森山直太朗(2003)

森山直太朗の2作目のシングルでオリコン週間シングルランキングで3週連続1位、年間シングルランキングでは4位を記録した。

友人の結婚をきっかけにつくられた楽曲であり、当初はアルバム「乾いた唄は魚の餌にちょうどいい」に収録されたのだが、後にピアノを伴奏としたバージョンがシングルとしてリリースされた。

全国をプロモーションで回った成果もあり少しずつセールスを伸ばしていって、最終的に大ヒットを記録することになった。

なんといってもそのボーカルの力が最大の魅力だが、楽曲そのものもポップソングでありながら唱歌としても歌うことができ、春の定番曲として知られるようになっていった。

AM10:00/HY(2003)

HYのアルバム「Street Story」の1曲目に収録された楽曲である。

MONGOL800の大ブレイクなどによって沖縄のミュージックシーンが注目されていたのだが、HYのこのアルバムもオリコン週間アルバムランキングで1位に輝いた。

この曲はシングルカットはされていないもののとても人気があり、カラオケでもよく歌われていた。

「だからお願い 僕のそばにいてくれないか 君が好きだから」というようなシンプルなラヴメッセージが大いに共感を得たような気がする。

夏の思い出/ケツメイシ(2003)

ケツメイシの10作目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで最高3位を記録した。

グループ名は中国の薬草である決明石(ケツメイシ)に由来し、東京薬科大学出身者をメンバーに含むなど、ヒップホップ的な音楽をやっていた人気グループの中では知的なイメージも強く、より一般大衆的なリスナーにまで支持されていたような気がする。

「夏の思い出 手をつないで 歩いた海岸線」というわけで、ノスタルジックでありながらエバーグリーンでもある夏の気分をリラックスしたムードのトラックにのせてラップした楽曲としてヒットしていた。

上海ハニー/ORANGE RANGE(2003)

ORANGE RANGEの2作目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで最高5位を記録した。

「上海ハニーとエイジアン・ランデヴー 寄せたは返す下心とモラル」などと歌われるポップでキャッチーなサマーソングであり、沖縄出身のミクスチャーロックバンド、ORANGE RANGEの存在を一躍メジャーなものにしたことで知られる。

ナンパをしたいのだがなかなかできない、好奇心旺盛だが純情ハートな男子の心情を描写した楽曲だともいわれ、間奏では「じゃあ俺が行くよ」「どうぞどうぞ」というお笑いグループ、ダチョウ倶楽部の定番ギャグも引用されている。

アンドロメダ/aiko(2003)

aikoの13作目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで最高3位を記録した。

元々視力がとても良かったaikoだが、キャンペーンで地方を回っていた時にタクシーの窓から大きなネオンがぼんやりかすんで見えたことがあり、どれがショックだったことがこの曲のモチーフになったと語られている。

それで、「交差点で君が立っていても もう今は見つけられないかもしれない」というような歌詞を書いてしまうところがaikoのすごいところなのだが、それが軽快なメロディーにのせて歌われることによって、切なさがさらに増しているようにも感じられる。

雪の華/中島美嘉(2003)

中島美嘉の10作目のシングルで、オリコン週間シングルランキングで最高3位を記録した。

「甘えとか弱さじゃない ただキミを愛してる 心からそう思った」と歌われるラヴバラードで、冬をテーマにした名曲として聴き続けられている。

「第45回日本レコード大賞」で金賞を受賞したり「NHK紅白歌合戦」で歌われた他に、この曲をモチーフにした映画が制作されたり、2018年にはリリース15周年を記念した企画がいろいろ行われたりもした。