最高のポップソング500選(洋楽編)Part.6:1962-1963

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Booker T. & The MG’s, ‘Green Onions’ (1962)

ブッカー・T&ザ・MG’sはスタックスレコードのハウスバンドで、オーティス・レディング、ウィルソン・ピケット、サム&デイヴなど様々なアーティストの楽曲で演奏している。この曲はセッション中に生まれたインストゥルメンタル曲であり、レコーディング当時、17歳だったブッカー・T・ジョーンズによるハモンドオルガンのサウンドが印象的なファンキーチューンに仕上がっている。全米シングルチャートで最高3位、R&Bチャートでは1位の大ヒットを記録したが、イギリスでは60年代のモッズシーンを描いた1979年の映画「さらば青春の光」で使われたことにより、全英シングルチャートで初のトップ10入りを果たした。

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The Crystals, ‘He’s a Rebel’ (1962)

「恋の痛手」「リバティ・バランスを撃った男」、日本では「ルイジアナ・ママ」といったヒット曲で知られるジーン・ピットニーが作詞作曲したガールポップの名曲で、後にウォール・オブ・サウンドと呼ばれるユニークな音楽制作手法で数々のヒット曲を生みだし、ポップミュージック史に多大な影響をあたるフィル・スペクターがプロデュースしている。世間からは反逆者と見なされているが自分には優しくしてくれる恋人を擁護するこの楽曲を歌っているのはガールグループのクリスタルズとしてクレジットされているが、実際にはダーレン・ラヴらからなるブロッサムズであった。

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Johnny Cash, ‘Ring of Fire’ (1963)

愛を燃え盛る炎の輪にたとえたこの曲を書いたのは後にジョニー・キャッシュの妻となるジューン・カーターとマール・キルゴアであった。最初にレコーディングしたのはジューンの妹でカーター・ファミリーのメンバーとして知られるアニタ・カーターだったがこれはヒットしなかった。しかし、印象的なマリアッチトランペットの演奏を加えたバージョンをジョニー・キャッシュがリリースすると、全米カントリーチャートで7週連続1位、ポップチャートでも最高17位のヒットとなった。波乱万丈の人生を体現するようなイメージとも重なり、この曲はジョニー・キャッシュの代表曲のひとつとして知られるようになった。

The Kingsmen, ‘Louie Louie’ (1963)

アメリカのシンガーソングライター、リチャード・ペリーによって書かれたこの楽曲はアフロキューバ音楽からの影響も指摘され、歌詞は故郷の恋人を恋しく想う船乗りの心境をテーマにしたリズム&ブルースの楽曲であった。大きくヒットはしなかったものの数々のガレージバンドによってカバーされ、特に全米シングルチャートで最高2位を記録したザ・キングスメンのバージョンはパンクロックのプロトタイプと見なされることもある。このバージョンでは歌詞が不明瞭で聴き取ることが難しく、実は卑猥な内容を歌っているのではないかという疑惑が持ちあがり、FBIまでもが捜査に乗りだしたというのだが、実際にはそんなことは歌われていないようである。

Bob Dylan, ‘Blowin’ in the Wind’ (1963)

「風に吹かれて」の邦題でも知られるこの曲を当時、世間一般的には無名のフォークシンガーであったボブ・ディランは1962年に書きあげ、ライブでは演奏していたが、リリースしたのは翌年になってからだった。アコースティックギターのシンプルな演奏にのせて、人生や戦争と平和などについていくつかの問いを投げかけた後、「友よ、答えは風の中にある」と結ぶこの曲は当時の時代背景をとらえてもいて、この曲のカバーバージョンを全米シングルチャートの2位に送りこむピーター、ポール&マリーとニューポート・フォーク・フェスティバルで共演して以降は一躍、時の人として「タイム」「プレイボーイ」「ニューヨーカー」といったメディアに取り上げられるようになる。また、ピーター、ポール&マリーによるこの曲が2位だった週の全米シングルチャートにおいて、「フィンガーティップス(第2番)で1位に君臨していた少年時代のスティーヴィー・ワンダーもまた、この曲をカバーしている。

The Ronettes, ‘Be My Baby’ (1963)

プロデューサーのフィル・スペクターがウォール・オブ・サウンドと呼ばれるユニークな音楽制作手法をフルに発揮したきらびやかなサウンドと、切ない恋心とティーンエイジャーの苦悩をヴィヴィッドに表現したロニー・スペクターのエモーショナルなボーカルパフォーマンスによって、この曲はポップミュージック史における最重要曲の一つとして燦然と輝き、当時、ガールフレンドとのドライブ中にカーラジオでこの曲を初めて聴いたビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンは衝撃のあまり思わず車を停めてしまったという。全米シングルチャートではジミー・ギルマー&ファイアーボールズ「シュガー・シャック」によって1位を阻まれ、3週連続最高2位という記録が残っている。

The Beatles, ‘I Want to Hold Your Hand’ (1963)

「抱きしめたい」の邦題で知られるビートルズの初期の代表曲の一つで、本国イギリスではすでに「フロム・ミー・トゥ・ユー」「シー・ラヴズ・ユー」が連続して全英シングルチャートで1位に輝き、すでに人気者だったのだが、アメリカでも全米シングルチャートで初の1位に輝いたのみならず、「シー・ラヴズ・ユー」「ツイスト・アンド・シャウト」「プリーズ・プリーズ・ミー」と共に上位4曲を独占するという盛りあがりぶりで、ビートルマニアなどとも呼ばれる一大ポップセンセーションを巻き起こした。アメリカのロックンロールやR&Bにたいしての憧憬が根底にはありながら、まったくのオリジナルになっている音楽性に加え、そのアイドル性のようなものも大きな魅力であり、特にこの曲においては高音域のハモりでそれは頂点に達する。

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